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現状レポート

取材第20回-3週目 知多学園 松籟荘[地域小規模前山児童ホーム ゆう愛 リーダー・保育士]中西 依津佳さん

小規模の良さを活かし地域の皆さまの協力をへて、子どもたちに合った支援を創り出して行きます

知多学園 松籟荘[地域小規模前山児童ホーム ゆう愛 リーダー・保育士]中西 依津佳さん

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 大学を卒業後、同法人の児童養護施設である八波寮で3年間の勤務を経て、地域小規模前山児童ホームゆう愛に移動し、6年目となります。今ではリーダーとしてホームの運営全般、また3人の常勤スタッフと食事補助1名と共に6人の子どもたちの生活支援を行っています。
住宅街の中にある一般の住宅を借りて運営する地域小規模児童養護施設は、子どもたちが地域の中に溶け込んで生活していけるように、より地域に根ざした施設でありたいと思っています。そのため、リーダーである私が“施設の顔”として、地域や学校行事に積極的に参加し、地域の皆さまに顔を覚えてもらうようにしています。

おかげさまで、地域・ご近所の皆さまには本当によくしていただき、沢山採れたからと野菜を届けてくれたり、「子どもたちは元気にしてる?」と顔を見に来て下さったり、皆さまの温かさに支えられています。それでもなかなか理解が難しいこともあると思うので、私たちスタッフも施設で暮らす子どもたちも、地域の方と顔を合わせたら、まずは笑顔で挨拶することを心がけています。こちらから心を開き、コミュニケーションしていくことで、徐々にでも理解してもらえるといいなと思っています。

私が児童養護に興味を持ったきっかけは、たまたま目にしたテレビ番組です。児童養護施設についての番組だったのですが、幼稚園教諭をしている母が「こんな世界もあるんだよ」と教えてくれ、少しずつ意識するようになりました。高校生となり将来について考え、自分の家庭をふと振り返った時、自分が「恵まれ過ぎている」ということに気づいたのです。それから、担任の先生に乳児院を紹介してもらい、ボランティアとして児童養護に関わり、それから今の仕事を目指すようになりました。

当初勤めた大舎制の施設から、少人数での地域小規模児童養護施設へと移動した時には、それまでと全く違う環境に、戸惑い、大変な思いもしました。しかし、佐々木施設長から「好きなようにやってごらんなさい」と背中を押され、一つずつ試行錯誤しながらやってきました。ある時子どもから「あの時、言ってくれたことが、今になってやっとわかったよ」と言われたのは、やっぱり嬉しかったですね。
施設で暮らす子どもたちも、きっと“家に帰りたい”はずです。それが叶わないのであれば、せめて施設がその子にとって今、1番安心できる場所、ここで頑張ろうと思える場所を作りたいです。松籟荘では、本体のユニット・地域小規模児童養護施設・小規模グループホームケアがあり、それぞれに良いところや特徴があります。子どもたち一人ひとりが何を望んでいるのかを把握し、またその子の特性やおかれた状況に応じて、その子その子に適した環境を提供し、支援していけたらと思っています。

大舎制の時と比べ、職員1人勤務が多いのも地域小規模児童養護施設の特徴です。そのため、子どもたちに関するあらゆる情報を職員で共有するように心がけています。また、全体を把握し、細かいフォロー・調整を行い、職員それぞれが無理なく仕事に臨めるようにするのも、リーダーの役目であると思っています。報・連・相だけでなく何気ない雑談などの時間も大事に、些細なことでも話せる環境作りを心がけています。職員同士で気持ちを共有し、お互いをサポートし合える関係でありたいと思っています。子どもたちが「ここに来てよかった」、職員が「ここで働けてよかった」と思える場所にしていきたいですね。

将来的に取り組みたいこととして、子どもたちに関する地域の相談窓口業務です。施設で暮らしている子はもちろん、家庭で育っていながらも児童養護のサポートが必要な子はいます。地域と連携して、家庭内での様子を見つつ、地域に根付いた養育が提供できるようになれば、今、施設で暮らす子たちにも、“家庭復帰”の可能性が広がります。私たちがフォローできる範囲を広げることでお家で育てられる・お家で暮らせる子どもが少しでも増えるよう、サポートしていけるようになればと考えています。

また、今施設にいる子たちにも、ここにいる時だけで終わらない支援をしていきたいですね。今、ここで過ごしている子もいずれは巣立っていく日がやってきます。ここを出た後、子どもたちの人生は更に長く続いていくのです。子どもの人生を“点”ではなく“線”で見ることを意識し、将来へと繋がる支援を行っていきたいと思います。


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※掲載されている情報は、2018年9月現在の情報となります。

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