2019/08/23
取材第27回-4週目 児童養護施設 光輝寮 [事務員]武仲 俊和さん
子どもたちそれぞれが希望ある将来を描けるようにサポートしたい
中途採用でこちらに来てから、今年の春で8 年目となります。知人からの紹介での転職だったのですが、もともと児童福祉とは全く関係のない業種で勤めていたこともあり、話をいただくまで児童養護施設のことを知りませんでした。こちらに来た当初は、それまでと全く違う環境の中、本当にやっていけるのか?と不安に思うこともありました。
事務員の仕事は、主にお金や書類の管理といった経理業務をはじめ、子どもたちに携わる職員たちがさまざまな場面で困ることのないようにサポートすることが中心です。また週1 回の宿直をはじめ、子どもたちと一緒に過ごす時間もあります。はじめは、子どもたちにどう接していけばいいのか?児童福祉のことについても何もわからず、日々ひとつひとつ実践で学びながら、今に至っています。
施設で暮らす子どもたちは、皆それぞれに何かを抱えています。自分の人生の中では考えられないような状況の中過ごしてきた子もいます。でもだからといって「施設の子」という目では見てほしくありません。どの子もそれぞれに素直で明るく、元気な普通の子たちばかりです。そんな子どもたちに、自分を含む「チーム」で関わっていけることこそが日々のやりがいだと感じています。しかしながら、子どもにとって「親」は特別な存在です。時には「親」にはかなわないんじゃないか?と自分の立場を考えることもあります。事務員である立場として、これからの社会的な流れの中、施設全体をどうしていくのか?施設のあり方について考えていく必要もあると感じています。
光輝寮は今のままでいいという声もありますが、本当にそれでいいのか?子どもたちへの支援のあり方も含め、先のことも考えていかないといけません。また「チーム」として一緒に子どもたちを支援する職員の増員や育成も課題の1つだと感じています。そのためにも職員同士の風通しをよく、それぞれの持つ個性・よいところを出し合いながら、例えアプローチの方法が違ったとしても、それぞれに子どもたちをよい方向に導いていける雰囲気づくりを大切にしています。
自分の業務が立て込んでいたりすると、つい担当職員に任せてしまいがちですが、どの子も「光輝寮」で一緒に暮らす子どもたちです。例え、自分の担当児童でなくても、少しずつでも関わっていければと思っています。また、これから施設を巣立っていく子どもたちへの支援についても、できるだけその子の希望に合った将来を描けるよう、支援していきたいと考えています。児童養護では高校を卒業すると措置解除となりますが、大学や専門学校への進学など引き続き社会的支援の必要な子どもには、県の自立支援事業があります。このような制度についても子どもたちが積極的に活用できるように、継続的な支援につなげていけるように力を入れていきたいですね。
※掲載されている情報は、2019年6月現在の情報となります。
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