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施設レポート

第10回-1週目 風の色[施設長]都築 昭彦さん

年齢に合わせた生活経験を大切にし、
将来を見据えたサポートを行っています

風の色[施設長]都築 昭彦さん

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社会福祉法人相和福祉会が運営する児童養護施設風の色は、男子ホームと、女子・未就園児童ホーム(いずれも定員15~17名)からなる中舎制2ユニットの施設です。平成22年4月に開所し、今年で7年目を迎えました。施設立ち上げ時は、児童養護に携わった経験のあるスタッフが一人もいない状況からのスタートでした。他の児童福祉施設を見学に行った際に「児童養護の経験者なしでの施設運営なんて絶対無理でしょう。」と笑われるほどでした。しかし、当法人には長年の保育所運営の実績と、知的障害者施設運営の実績があります。また、私自身も法人内の保育所、知的障害者入所施設での保育士・主任保育士・支援員としての経験がありましたので、そこで培われた知識や経験をもとに、独自の教育法や支援方法を取り入れた施設運営を行ってきました。

保育所で働いていた頃は、ほぼ毎日、子どもたちと行き来するのは「教室とグランド」のみでした。また、接する期間も特定の限られた年齢の児童だけです。このように限られた行動範囲・限られた時期の中では、子どもたちに伝えられることは限られます。しかし、児童養護施設などの入所施設は、通所の施設に比べ、できることがとても多く、長きに渡り、子どもたちを見守り、サポートしていくことができます。これは別分野から来た私にとってとても魅力的でしたし、今のスタッフにとっても“やりがい”に繋がっています。

相和福祉会では、法人全体の取り組みとしてISOの取得をしており、業務のマニュアル化を徹底しています。 例えば、「この年齢の子どもなら、○○が出来る」という一覧表があり、それに基づいてチェックを入れていくことで、その子が今どのような状況にあるのか(通常より成長が遅れているのか、早いのか、生活能力で言うと何歳くらいなのかという現状)が分かるような様式を作り、子ども一人ひとりの発達段階を「見える化」しています。これにより、個々の発達段階を把握して「年齢による一斉的な指導」ではなく、「個々の発達段階にに合わせた支援」を実現しています。トラブル等が起こった際の対応に関しても、マニュアル化しています。「児童養護にマニュアルなんて…」と言われることもありますが、マニュアルがあることで、1年目のスタッフも10年目のスタッフも子どもたちに同じ対応をすることが出来るのです。もちろん、マニュアル通りにやって思い通りにいかないこともありますが、その時は、マニュアル自体を見直していきます。それを繰り返すことでより完璧なマニュアルに近づき、マニュアル通り行えば誰でもトラブルなく業務を遂行できるマニュアルに変化していきます。

また、独自の教育として、幼児期をメインに、モンテッソーリ教育を取り入れ、感覚や日常生活能力、数や言語の基礎を養うことに力を入れています。また、学齢期をメインに、ライフトレーニングを実践しています。自立に向け、日常生活の練習(うがい・手洗いの方法に始まり、魚の捌き方、交通機関の使い方、公衆電話の使い方、ATMの使い方、住民票のとり方、等々・・・)をしています。ライフトレーニング充実のために施設内行事をわざと少なくしています。それは入所中の限られた時間の中で退所後の生活を考え、たくさんのプログラムを準備し、退所後の自立に向けた練習に時間を使いたいという想いからです。

子どもたちが自立できるための練習を年齢やその子の状況に合わせて行い、将来、家庭へ戻った時・施設を退所した時に生きていくための力を身につけるためのサポートをするのが、私たちスタッフの役目だと思っています。

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※掲載されている情報は、2016年6月現在の情報となります。

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