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施設レポート

取材第12回-1週目 自立援助ホームいっぽ[副理事長・ホーム長]小林 新悟さん

子どもたちが決めた未来への「いっぽ」を応援しています

自立援助ホームいっぽ[副理事長・ホーム長]小林 新悟さん

自立援助ホーム「いっぽ」は、特定非営利活動法人なごやかサポートみらいの児童自立生活援助事業として2016年9月1日に春日井市に設立された、新しいホームです。自立援助ホームとは、さまざまな事情により、家庭では生活する事が難しい子どもたちや児童養護施設・児童自立支援施設などで生活をしていた子どもたちが、社会人として自立した生活をおくる事ができるように支援する場所です。住む場所を提供し、それぞれに合った仕事を探し行いながら、社会に出ていくための力を身につける援助を行っています。子どもたちが施設の職員と信頼関係を築きながら、経済的にも精神的にも自立できるようサポートする役目も担っています。「いっぽ」の定員は男子のみ6名です。15歳~20歳未満が対象年齢でしたが、法改正で2017年5月から就学中に限り22歳までの子どもたちをサポートする事ができるようになります。現在は5人の子どもたちが職員と共に、共同生活を行っています。

「いっぽ」では、入居に際し、いくつかの約束があります。まずは、入居をしたら仕事を探し働くということです。「いっぽ」では、入居している子どもたち自らが毎月35,000円の寮費(部屋代・食事代・光熱費)を払って生活しています。そのため、まず仕事に就くことが大切なのです。社会で自立して生きていくためには、お金が必要不可欠です。そのために、子どもたちがきちんと就労できるように、それぞれに合わせたサポートを行っています。「いっぽ」で生活しながら、就労を通じて社会のルールや働くための基礎力を身につけていくこと、自立に向けて必要な貯金をしながら、自立を目指します。

また、「いっぽ」では、自己選択・自己決定・自己肯定の3つを大切にしています。施設で暮らしていた子どもたちは多くの場合、自分の意志とは関係なく、施設での生活を余儀なくされて育った子どもたちが多い気がします。しかし、「いっぽ」では、子どもたち自身が自ら「ここに来たい」と決めてから、入居してもらうことが前提です。周りの大人たちの都合ではなく、自分が選ぶということを大切にしています。自分の決定が正しいと思えば、自分自身を肯定することなり、自信にも繋がります。子どもたちそれぞれが、自分で決めることが出来る“自由”を経験して、自分の決定に対して責任を持つことこそが、自立へのステップになると考えています。

2017年3月で「いっぽ」は設立から半年を迎えます。半年間はあっという間で、私をはじめ職員も慣れないことや分からないことが多く、戸惑うことも色々ありましたが、ようやく子どもたちも職員もそれぞれの生活のペースが出来てきました。自立援助ホームで暮らす子どもたちは、メンタル面でのサポートを必要としている子どももいます。心に傷を抱え、人を信用することが出来ず、前向きに進んでいくことが出来ない子もいます。そんな子どもたちだからこそ、信頼できる大人の存在が必要なのです。子どもたちが迷った時、落ち込んだ時、困っている時、いつでも手を差し伸べる、そんな存在でありたいと思っています。そして巣立った後も困った時や何かの壁にぶつかった時など、いつでも「いっぽ」を頼っていいんだよということを一人ひとりに伝えていきたいですね。

どんなことでも、何をするにも、まずは初めの「いっぽ」を踏み出していくことが大切です。まず、自分の意思で一歩目を踏み出して行こう。そして一歩を踏み出したら、あとは自分達が決めた方向に、それぞれのペースで進んで行けばいいよ。自立援助ホーム「いっぽ」の名前とカメのロゴマークには、このような思いが込められています。子どもたちが、自分のペースで自分の選んだ道を歩んでいけるように、一人ひとりが自立に向けて成長するためのサポートを、職員と共にこれからも続けてまいります。

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※掲載されている情報は、2017年3月現在の情報となります。

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