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施設レポート

取材第12回-3週目 自立援助ホームいっぽ[指導員]楠 深幸さん

「子ども目線」を大切に、子どもたちに寄り添う支援を

自立援助ホームいっぽ[指導員]楠 深幸さん


大学を卒業後60歳で定年退職を迎えるまで、小学校の先生として、長い間、子どもたちと関わってきました。教育現場での長年の経験を活かすことが出来ればと思い、「いっぽ」で指導員として働いています。自立支援ホームでも子どもたちへの接し方は、教育の現場である学校とは異なる部分が多いと感じています。学校の先生は、教壇の上から子どもたちに様々なことを教えていきます。そのため、つい上から物を言ってしまうことも少なくありません。「いっぽ」では先生として子どもたちに指導するのではなく、子どもたちが必要な生活を助けるのが私の仕事です。そのため、子どもたちが日常の中でどのように感じているのか、子どもの気持ちを最優先に考え「子どもの目線」に立って考えるように心がけています。

子どもたちが社会に出て自立していくためには、沢山の大切なこと・必要なことがあります。「いっぽ」は自立援助ホームだから、子どもたちを「自立」させないといけないと思うと、つい色々とお小言を言ってしまいます。例えば「お行儀をなおした方がいいよ」「言葉遣いには気をつけようね」などと口にしてしまいます。子どもたちからみると、口うるさいおばさんかもしれません。でも、今まであまりお世話をやかれた経験の無い子どもたちには必要なことかなとも思っています。また、施設で暮らしてきた子どもたちの中には、育ってきた家庭環境などにより、甘えることが苦手な子どもたちも少なくありません。「いっぽ」は女性職員が多いので、子どもたちにはどんどん甘えてほしいですね。

今、「いっぽ」で暮らす5人の子どもたちは、16歳~19歳と思春期の真っ只中です。まさに大人と関わることが苦手に感じやすい時期であるだけに、接し方が難しいなと感じることもあります。親子であれば、長年一緒にいたことで築かれた信頼関係があります。信頼関係があるからこそ伝えられることが沢山あります。だからこそ、私たちも「いっぽ」で暮らす子どもたちと日々深く関わっていくことで、徐々に信頼関係を築くことが大切だと痛感しています。まだ「いっぽ」がはじまって半年ではありますが、少しずつ関係が築けてきているように感じています。その上で、子どもたち一人ひとりが、必要としているサポートを行っていきたいと思っています。今の子どもたちは、やりたい仕事や夢を持っていない子が多いように感じます。そんな子どもたちがきちんと就労し、自立していくために、まずどんな仕事があるのか一緒に選択肢を探すところからサポートしています。子どもたち一人ひとりがその子らしい人生を歩んでいくことができるように、心の通った支援を行っていきたいですね。

 

【取材後記】

今回の取材では、施設長さんをはじめ、常勤の指導員の方お二人にお話しを伺いました。「いっぽ」が設立してからおよそ半年。職員の皆さまの子どもたちの気持ちに寄り添い、子どもたちが望む支援を少しでも行いたいという気持ちが伝わってくるお話でした。今後ホームを巣立つ子どもたちにとって、「いっぽ」は第2の我が家になります。そこにいつでも相談できる人がいる事がとても大切だと感じました。 ホームを巣立つ子どもたちのアフターフォローを行なっていくのは、公からの支援もないので、金銭的にもとても大変な事だと思いますが、ホームの皆さまがそこにもきちんと力をそそぐ事ができるように、まだまだ色々な支援やボランティアなどが必要であると感じました。

 


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※掲載されている情報は、2017年3月現在の情報となります。

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