現状レポート

2017/07/15

取材第16回 養育者を支援する里親・家庭養護の会 虹の架け橋[会長]木村 徹さん

★子どもたちを幸せに導く、“架け橋”でありたい

養育者を支援する里親・家庭養護の会 虹の架け橋[会長]木村 徹さん

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虹の架け橋は、4人の養育里親仲間で2010年に設立した団体です。後に、現在副会長であるファミリーホーム“くらちゃんハウス”を運営する倉橋さんが入会、それをきっかけにその他のファミリーホームの運営者の方々にもご参加いただき、養育者を支援する里親・家庭養護の会として、今では80人の会員を有する会へと成長いたしました。社会的養護を必要としている子どもたちが一人でも多く幸せに暮らしていくために、自分たちができることをやっていこうと思っている人たちが集まった団体です。一組の里親でできることは限られてしまいますが、同じ思いを持った養育者が集まることで、子どもたちのための活動を広げていく・さらなる繋がりを作っていくために、虹の架け橋は設立されました。

虹の架け橋の目的は、家庭養護を通じて子どもたちが必要としている自立支援を行い、また、その活動を広げていくことです。具体的には、事例研究会や養育技術向上のための学習会の開催、養育里親やファミリーホームなど家庭養護の拡充のための交流会、児童養護施設との連携や社会的支援の輪を広げるための活動、子どもたちと一緒に楽しむレクレーション行事の開催、児童養護に関心のあるボランティアの募集などを行っています。また、定期的に会報誌を発行し、行事が交流の様子などをお伝えしています。さらには、日本福祉大学の教授、学生ボランティアさんたちにご協力をいただいて、年に2回の事例検討会も開催しています。養育里親やファミリーホームの運営者は、子どもたちと生活を共にしているため、研修会や勉強会になかなか参加できないとの声を聞くことがありますが、この事例検討会では、先生と養育者たちが検討会をしている間、学生ボランティアさんたちが子どもたちのお世話をしてくれるので、家族みんなで参加してくださる方もいらっしゃいます。

国の掲げる社会的養護の動向が、これまでの“施設養護”から、小規模でより家庭的な養護、さらには養育里親やファミリーホームといった“家庭養護”へと意向しつつあります。今後、より一層、“家庭養護”が求められる時代がやってくるであろう中、養育者の皆さまへの活動支援、負担の軽減のためにも、児童相談所や施設養護とも連携が必要になってくるでしょう。一人でも多くの社会養護を必要としている子どもたちを幸せにするために、関係各所とより良好な関係を築く“架け橋”に、また家庭から社会へと自立していく子どもたちの夢を叶える“架け橋”として、会員の皆さまと主に歩んでいきたいと考えております。多くの皆さまの温かいご支援、ご協力を心からお待ちしています。

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※掲載されている情報は、2017年4月現在の情報となります。

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