2018/11/01
取材第21回-1週目 名古屋文化キンダーホルト[家庭支援専門相談員]前山ひろみさん
子どもと保護者の方が、“家族”としてうまく繋がっていけるようにサポートいたします
名古屋文化キンダーホルトの創設時からお世話になっており、今年で33年目となります。就職当初は、幼児の子たちを担当、その後、地域小規模児童養護施設へと移動しました。初めて中高生を担当することになり、どんな風に接したらいいか?どう関わったらいいか?悩んだこともありましたが、幼児グループの頃から知っている子もおり、「○○くんは小さい時こうだったよ」と話すことで、次第に打ち解けていけたように思います。地域小規模児童養護施設では、子どもたちの学校行事はもちろん、地域の子供会活動などにも積極的に参加し、地域の方々との交流や繋がりが持てるようになりました。このような経験を生かし、現在は“家庭支援専門相談員”として、子どもたちとそのご家庭・保護者の方々へのサポートを担当しています。
仕事の内容をひと言で説明するとすれば、キンダーホルトの“受付窓口”というところでしょうか。児童相談所からあがってくるアセスメントを通じて、施設内の各グループのリーダーと相談し、受け入れることが可能かどうかの調整を行なっています。
また、キンダーホルトで生活している子どもたちは、そのご家庭・保護者の方がどのような状況にあるかを把握し、必要であればサポートすることも私の仕事です。児童養護施設で暮らしている子どもたちも、帰る場所があるのであれば、“お家に戻って家族と一緒に生活できる”のが理想だと思います。
しかしながら、保護者の方の中には、“子どもと一緒に暮らしたい”と思っているのに、様々な理由で、現実はなかなか難しいです。だからと言って、子どもとの関係性がなくなるわけではないのです。“一緒に暮らすだけがゴールではない”、たとえ離れて暮らしていたとしても、ずっと一緒にいるのが難しい場合は適度な距離を持ちながらでも、家族としてうまく関係性を維持していくこと、それぞれの家庭に合った“家族再統合”のサポートをしていきたいと考えています。
親子の関係は、時間の流れとともに徐々に変化していきます。ここを巣立った後も家族との関係はずっと続いていくのです。中には、自立した子どもを頼ってくる保護者の方もいます。子どもたちには、そんな時にはまず自分の生活を大切にするようにと伝えています。
“家族とどう向き合っていくのか?”、子どもたちもそれぞれに自分で考え、試行錯誤しています。だからこそ、巣立っていった子どもたちのアフターケアも大切にしたいと思っています。何かあった時、気軽に立ち寄れる・相談できる場であり続けたいですね。
キンダーホルトは、私を含む創立時からのメンバーが勤続30年を超え、そろそろ世代交代が始まっています。私にとって、“家庭支援”はとてもやりがいのある楽しい仕事です。数年後、下の世代の人たちへうまく繋げていきたいと思っています。
※掲載されている情報は、2018年10月現在の情報となります。
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