2019/03/22
取材第23回-4週目 児童養護施設 風の色 [家庭支援専門相談員]四方優介さん
子どもたちのやりたいことを叶えながら様々な体験を通して、可能性を広げていきたい
新卒で風の色に就職して8年目になります。今は家庭支援専門相談員として、子どもたちに関わっています。子どもが好きだったこともあり、大阪の短大に進学し、保育士と幼稚園教諭の資格を取得しました。自分自身の将来を見据え、男性としてより長く働ける職場であることや子どもたちと長い時間一緒に過ごすことができる所に魅力を感じ、より長期的な支援をしたいと思い、児童養護施設への就職を決めました。就職した当初は、小さな子どもたちが多かったこともあり、まさに「保育士」としてのスタートでした。その後、子どもたちも年々大きくなり、中学生・高校生へと成長。子どもたちが大きくなってくるにつれ、求められることや関わり方自体も変わってきたように思います。
この仕事をしていてよかったと思うのは、やはり子どもたちの笑顔が見られることですね。この頃、特にうれしく感じるのは、子どもたちから「これ、やりたい!」と言われる時です。施設で暮らす子どもたちは、自分から「やりたい!」と手を挙げる子が少ないんです。だからこそ、子どもたちが自発的に希望することを、「できるかな?」「やってみようよ!」と一緒に試行錯誤しながらやっていくことが楽しく、やりがいを感じます。
風の色の子ども達が退所してから、「自分は施設にいたから、こんなあたり前のことも知らない」とは思ってほしくないです。だからこそ、できるだけいろんなことを経験させてあげたいと思っています。子どもたちが「やりたい!」と積極的に手をあげられるようにスタッフみんなで協力し、子どもたちの選択肢を増やして、ひとりひとりの将来の可能性を少しでも広げてあげたいです。
当施設も今後、小規模化していく流れにあります。そうなった時には、より家庭に近い雰囲気の中で子どもたちに接していければと思っています。例えば、一緒に食事の準備をしたり、買い出しに行けるようになるといいですね。冷蔵庫の中を見ながら「今日は何を作る?」と話したり、食卓を囲みながら週末のお出かけの相談をしたりしたいですね。そのような何気ない会話のある生活の中に安心とやすらぎを感じてもらえればと思います。
児童福祉に興味のある人は、ぜひ施設見学やボランティアを経験してほしいと思います。日々子どもたちに向かい合い支援をしていく仕事はやりがいも大きいですが、相手が「人」である以上、大変な部分も多いです。だからこそ、ボランティアなどを通じて、子どもたちと触れ合い、自分がどのように関わっていけるか、仕事として取り組んでいけるかどうかを判断してほしいと思います。当施設でも見学やボランティアは常時受付ておりますので、お気軽にご相談ください。また、当施設以外にもいろんな児童養護施設を見てほしいと思います。さまざまな施設を見ていく中で、風の色らしさはもちろん、それぞれの施設の特徴や思いがよくわかると思います。そして、きっと自分の思いに合う施設と出逢えると思います。
※掲載されている情報は、2019年1月現在の情報となります。
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