2025/11/10
取材第46回-1週目 児童養護施設 美桜の杜[保育士]田中杏奈 さん
こどもの日々の成長を間近で見られるのがやりがい。一つ一つが嬉しくて、頑張ろうと思えます。

当施設の保育士として働き始めて3年目です。今は幼児3人と中学生3人を担当し、こどもへの支援とともに、幼稚園のお迎えやご飯の用意、洗濯や掃除などを任されています。
児童養護施設について詳しく知ったのは大学1年生の頃。児童養護施設で働いている講師の方から、こどもが施設に来る経緯や事情などのありのままを聞きました。それを聞いて、私は今までたくさんの人に大切にされ、助けられてきたと気づきました。次は私が誰かを大切に、幸せにしようと児童養護施設で働く事にしました。
当施設について知ったのは父がきっかけです。就職活動をしていた頃、父が偶然仕事で施設を訪れていて、職員と話した印象が「いい感じだった」と聞きました。自分で調べてみても、小規模で家庭に近い雰囲気が自分に合っていそうだと思ったんです。
入職して1年目の頃、とある子との向き合い方に悩んでいました。先輩職員に泣きながら相談した事もあります。諦めずに、逃げずにダメな事はダメだと伝え、毎日挨拶をして、一緒に遊び続けました。2年目に入って担当から離れてしまったものの、誕生日に手紙をもらいました。「お誕生日おめでとう、この仕事を辞めないでね」と書いてありました。修学旅行のお土産ももらいました。正直、辞めたいと思うような事もありますが、その手紙をもらってからは「辞められない」と考えるように。今でもロッカーに手紙を貼ってあります。そしてその手紙を見るたびに「頑張ろう!」と自分を励ましています。
今は幼児と中学生の担当をしていますが、年齢に関係なく言葉で伝える事の大切さを感じています。例えば幼児に対しては、手がかかる分どうしてもたくさんの声掛けをしています。ある日幼児に対して声かけをしているとき、中学生の子に「私のことなんてどうでもいいんでしょ!」と言われた事があります。その言葉にはっとして、年齢に関係なく平等に声掛けをして感謝や愛情を伝えようと決めました。こどもからの言葉で傷ついた時も、素直に「傷ついた」とストレートに思いを伝えるようにしています。
入職するまで、児童養護施設にはドラマで見るような暗いイメージがありました。しかし、施設で暮らすこどもと関わっていると、ほかの子と変わらない普通のこども達ばかりだと感じました。大変な事も多いですが、こどもの成長を見るとやりがいを感じられます。実際の現場を見ないと分からない部分が多いと思うので、児童養護施設の保育士になりたい方は一度実習やボランティアなどで現場を見に来てください!
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