2025/11/20
取材第46回-2週目 児童養護施設 美桜の杜[児童指導員]横江滉太さん
こどもの日常にもっと寄り添いたくて児童指導員に。どんな小さな事でも、やりがいや嬉しさにつながっています。

大学時代には心理学科で、リハビリ医療を専門に勉強していました。言語聴覚士を目指す中、病院実習の際に、訓練ではうまくいっても「学校ではうまくいかなかった」という声をこどもから聞きました。言語聴覚士として医療現場でこどもと関わるのではなく、もっとこどもの日常から関わればうまくいくのではないかと考えました。児童指導員の仕事なら、日常からもっとこどもと一緒にいられると感じて児童指導員になりました。
児童養護施設で実習した経験がないため、入職するまで児童相談所と児童養護施設の違いが分からないレベルでした。初めは知識がなく戸惑うことばかりでした。例えば、かんしゃくを起こす子がいた時に、声をかける事ぐらいしかできなくて。でも声をかけると状況は悪化するばかり。自分の家に帰っても、かんしゃくの声が頭に残っていて辛かったです。今の自分なら、過度に声をかけず見守る姿勢で距離を置く事もできると思います。否定せずに「自分のお部屋でやっておいで」と見守るのも一つの方法だと思います。
入職した当初は困り事だらけでしたが、今では小さなことからやりがいを感じられています。例えば、最初は「職員さん」と呼ばれていたこどもから「横江さん」と呼んでもらえるようになった時は嬉しかったです。こどもが笑顔で話しかけてくれるだけでも嬉しいです。自分なりにこどもとの向き合い方を見つけて、前向きな気持ちで仕事ができるようになりました。過去の辛い経験も今に活きています。
病院実習を経験しているからか、こどもと1対1で初対面から信頼関係を築く事には自信があります。こどもが一言で答えられる会話から、自然に興味関心を引き出していくようにしています。こどもは、話題が共有できたと思うとどんどん話してくれるようになります。
こどもと接する中では、様々な場面で言語化する事をより大切にしていきたいです。こどもからの言葉も一つ一つ丁寧に受け取って言語化し、こどもの本当の気持ちを理解できるようになりたいです。日々、こどもからの自発的なコミュニケーションを引き出せるように試行錯誤しています。特に、こどもの言葉を繰り返したり、より意味や文法を広げて言葉を返したりするインリアルアプローチはよく実践しています。大人が言葉を返してくれたという喜びを得るとともに、語彙力を広げる効果がある方法です。特に小学校低学年くらいまでのこどもにとって、新しい知識を得るのは喜び。心理学的なアプローチとして大切にしています。
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