現状レポート

2026/03/24

取材第47回-4週目 児童養護施設 晴光学院[自立支援担当職員]前川央谷さん

子どもの学びの場をもっと増やしてあげたいと、外部のNPOや経営者とうまく連携しながら、自立支援を日々創造しています。

児童養護施設 晴光学院[自立支援担当職員]前川央谷(まえかわおたり)さん

当施設では保育士として仕事をスタートし、4~5年前に自立支援担当職員となりました。新しい職員を迎える準備や備品の修理など、普段は雑務も行いますが、自立支援の勉強会に参加し学んだり、経営者交流会に子どもたちを連れて参加したりして、子どもの自立を支援する仕事が私のメインの仕事になります。里親や職員に向けた研修の実施や、退所した子のサポートも仕事に含まれます。当施設だけでは難しいことも、外部の団体や企業の力をお借りし、他の児童養護施設の自立支援担当職員と協力して、子どもの学びの場やスキルを増やしています。

私の前任者は、名古屋の施設で自立支援担当職員を配置することを立ち上げた職員でした。東京で視察や研修をして、学んだことを当施設内で実践する姿を見ていました。名古屋市など行政を巻き込んで取り組んでいて、先進的な取り組みだと思います。まだ、自立支援の取り組みをしていない施設もあるので、当施設のように数年前から自立支援を行なっているのはすごいですよね。

子どもが当施設にいる間と、家庭に戻ってからは、できれば全員幸せであってほしいです。本人が社会に出た後も、お給料をしっかりともらって、他の人よりもいい生活をしてもらいたいと思っています。そのためにも、自立支援担当として外部の企業や経営者と人脈を築いて子どもとつないでいくことは大切な仕事だと思っています。

子どもにとって何か問題が起きてからではなく、日々の関わりの中で、先回りして準備をしておく事が大切です。事前にある程度コミュニケーションをとって、信頼関係を築いておく。対応が苦手だから、と距離をおいてはダメだと思います。自立支援担当になってからは、特定の子どもの担当をしていないため、日々の仕事の中で子どもとの時間を作る難しさを感じる事もあります。仕事をしていない時にも子どもの事が気になるのは仕方がないのかもしれません。

当施設で暮らす子は、親の事で頭がいっぱいで将来について考える機会がなかった子もたくさんいます。自立支援担当として、今後は子どもが本当にやりたい事ができる機会を増やしたいです。子どもの声に耳を傾けて、もっとやりたい事につなげたいです。いろいろな性格の子どもがいますが、子どもは素直ですぐに能力が伸びます。少しでも学力が上がるように仕掛けをたくさん作って、色々な人と深くコミュニケーションが取れるように、サポートしていきたいです。

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※掲載されている情報は、2026年1月現在の情報となります。

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