現状レポート

取材第49回-2週目 自立援助ホーム いと[児童指導員]清水 佳奈子さん

未来は自分で変えられる!こどもの持つ生き抜く力を引き出せるよう、話を聞きながら関わっていきたいです。

自立援助ホーム いと[児童指導員]清水 佳奈子さん(しみず かなこさん)

当ホームで働く前は、生活相談員や施設の運営など、高齢者福祉の現場で働いていました。同時に自身の子育てにおいても、これまで本当にたくさんの人に支えられてきたと感じていたため、今度は自分が何か力になりたい!と思い、児童福祉の世界に飛び込みました。

高齢者施設の高齢者の周りにはほとんどの場合家族がいて、サポートする事業所があり、チームで支えていく部分が大きいと思います。しかし児童福祉、特に自立援助ホームにおいては、入居をきっかけに本人と家族との関わり方に変化が生じるケースが多く、基本的には本人を中心に、様々な関係機関とホームの職員が連携して日々の生活を支えていきます。そうした環境や支援の形の違いには当初驚きもありました。高齢者施設においては、本人が人生の最後をいかに幸せに過ごせるかが大切です。一方で自立支援ホームのこども達にとっては、自分がどう生きていくか考える力を身に着ける事が大切です。自分の価値観を決めつけず、やろうと決意した時に行動すれば人生が変わると伝えたいです。なるべくたくさんの選択肢を見つけられるような力や、上手に他人に頼る方法を見つけてもらいたいです。人に頼るのは依存だと思っている子もいますが、適切なタイミングでうまく頼る事は依存ではありません。私がこれまでに経験した事を面白おかしく伝えてたりもしているのですが、そこから「人生なんとかなる!」と思ってもらえたら嬉しいですね。

日々こどもと接していて、こどもはちゃんと大人を見て相談する相手や内容を選んでいるのではないかと感じるようになりました。そんな中でも、少しずつ信頼関係が築けて、ぽつりぽつりと大切な相談を打ち明けてもらえるようになった瞬間は、働いていてよかったと心から感じます。楽しい事を話している時にふと「実は私…」と昔の辛かった経験や、将来の展望を話してくれたりした時は、指導員として嬉しいですね。

児童指導員として働き始めてから、福祉の制度をよく知らずに困っているこどもは多いのではないかと感じています。当ホームで暮らすこども達は、こうした福祉の仕組みや場所と繋がることができた子だと思います。もっと苦しい中で暮らしているこどもがいるのなら、当ホームのような場所があると知ってもらいたいです。知らないのはとてももったいなくて、残念なことだと思います。

個人的には成年後見人制度や、精神保健福祉士の勉強をして、制度や仕組みについて理解を深めつつ、自分のできる支援を増やしていきたいです。

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※掲載されている情報は、2026年6月現在の情報となります。