現状レポート

2018/09/08

取材第19回-2週目 豊橋平安寮[保育士]佐野 紘基さん

子どもたちがいつでも帰ってこれる場所、気軽に頼れる存在でありたい

豊橋平安寮[保育士]佐野 紘基さん

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平成18年に短大を卒業し、新卒で豊橋平安寮に就職しました。現在、女子フロア長として、女子(学童)の全体統括をしています。

小学生の頃から「保育士になりたい」と思っていたのですが、児童福祉の道に進んだのは児童養護施設での実習がきっかけでした。将来に渡りずっと働き続けることができる場所、どこで「保育士」をやっていくのか?どこで「保育士」のスキルを活かしていくのか?将来の道を模索していた時に、子どもたちが生活している児童養護施設の存在を知り、実習先として選びました。実際に子どもたちと触れ合っていく中で、理想の先生像に縛られることなく、自分自身がのびのびと自然体でいられる場であることに気づき、保育園ではなく、児童養護施設への就職を決めました。

男子担当として7年経験後、3年前から女子のフロア長となりました。実は当施設で、男性スタッフが女子の全体総括をするのは、自分が初めてなんです。異性なので互いに戸惑うこともありますが、だからといって何事も隠し事をすることなくオープンに過ごすように心がけています。男の子と女の子ではやはり接し方に違いはありますね。男の子は一緒に遊んだり体を動かしたりする事を求めますが、女の子は話がしたい、自分の話を聞いてほしい、言葉によるコミュニケーションが大切なんです。だからこそ、一人ひとりに気を配り、その子のサインを見逃さないように心がけています。

この仕事をやっててよかった!と感じるのは、子どもたちの成長を間近で見られることですが、特に卒業生が自分を頼ってきてくれる時は嬉しいですね。昨年、初めて卒業生の結婚式に呼ばれたのですが、人生の大切な節目のセレモニーに出席できて、本当にうれしかったです。他にも、一緒に食事をしたり、引っ越しを手伝ったり、仕事のことなど最近の様子を連絡してくれたり、卒業生たちとの繋がりはずっと大切にしていきたいと思っています。
施設の中にいる時はスタッフがそばにいて守られている子どもたちも、卒業と同時に自立していかないといけません。社会に出ると、これ分からないという事に沢山出くわします。誰に聞いたらいいか分からない、そんな時にふと思い出してもらえる存在でありたいですね。
もちろん子どもたちには、自分で考え自分で動ける人になってほしい、でもそれでも無理な時には頼れる存在が必要なんです。答えを出してあげることは簡単だけれど、自分の力で答えを見つけることができるように、導いていく事が自分の役目だと思っています。

児童福祉や児童養護施設に興味のある方、将来の進路にと考えている方は、ぜひ気軽にご連絡ください。実際の現場や子どもたちの姿を見てもらい、接してもらうことが何よりも一番よくわかると思います。私たち施設側も、どうしても外に情報を発信しにくい業界ではありますが、そのままでは視野が狭くなってしまうと感じています。だからこそ、実習で来てくださる学生さん、ボランティアさん、地域の方々などと積極的に繋がり、子どもたちをサポートしていきたいですね。

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※掲載されている情報は、2018年7月現在の情報となります。

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