現状レポート

2018/11/15

取材第21回-3週目 名古屋文化キンダーホルト[保育士]佐藤 美沙央さん

“できる限りこの仕事を続けたい”と思えるのは、子どもたちと周りの皆さまのおかげです

名古屋文化キンダーホルト[保育士]佐藤 美沙央さん

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大学の保育科を卒業後、新卒としてキンダーホルトに就職しました。今年で3年目、保育士として女子の学童グループ・小学6年生~中学2年生までの女の子4人を担当しています。子どもの頃から幼稚園の先生になりたくて保育科へと進学したのですが、たまたま実習先がキンダーホルトになり、実習を通じて子どもたちと触れ合う中で、“児童養護”に興味を持つようになりました。

実習中に出会った子どもたちは、これまで自分が思い描いていた“子ども像”と大きくかけ離れており、強いショックを受けたことを覚えています。歳を重ね体は大きく育っているけど、話してみると中身はとても幼かったり、「死ね!」などの暴言を吐くことで相手の気を引こうとしたり子どもたちの多くは、小さな頃からのコミュニケーション不足や自分をかまって欲しいからこそだと気づいた時、ここでなら自分にしかできないサポートができるのでは?と感じました。実習後、いくつかの児童養護施設を見学させていただきましたが、自分にはやっぱりキンダーホルトが向いている、キンダーホルトでどうしても働きたい!との思いで、こちらへの就職を希望しました。

もちろん実習とは異なり、仕事となるとより大変に感じる部分や責任も出てきます。まだ子育てを経験していない私が、子どもたちを見ていくことへの葛藤もあります。子どもたちが望んでいること・自分がやってあげたいこと・自分ができることを網羅するのはやはり大変です。それでも日々、ここで頑張っていきたいと思えるのは、やはり周りの方たちに恵まれているからだと思います。キンダーホルトには、創設時から30年以上の間ずっと勤めている方を始め、多くの先輩方がいます。みんな、それぞれに手段やアプローチの仕方が違っても、同じ方向に向かってがんばっているんです。子どもたちへの関わり方や言葉のかけ方など、先輩たちから学ぶことが本当に多いと実感しています。また、何か困ったり迷ったりした時にもすぐに相談できる、親身になって話を聞いてくれる人たちがいるということが安心感にも繋がっています。

3年目ということもあり、子どもを送り出した経験もまだありませんが、小学校6年生の子が卒業の際に家族に向けて書く手紙を私に書いてくれたことは、本当に嬉しかったですね。1度しかない人生の中、その子の人生に深く関われたと感じました。今日という日は二度と返ってこないかけがえのない日だと思って過ごせば、もっと子どもたちにも丁寧に接することができると思いつつも、日常の忙しさに翻弄されているのも現状ではあります。

今の目標は、この仕事をできる限り続けていきたいということです。キンダーホルトは離職率が低いのも特徴ですが、これは何といっても風通しがよく働きやすい環境だからだと思います。子どもたちと日々向きあっていくためには、やはり自分のコンディションを整えておくことが大切です。心身ともに健康でいられるように、好きなことをしてリラックスして過ごせる時間を持てるように心がけています。私自身は毎日を楽しみながら過ごすことで、子どもたちをよい方向へと導いていけたらいいなと思っています。

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※掲載されている情報は、2018年10月現在の情報となります。

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