現状レポート

2019/03/01

取材第23回-1週目 児童養護施設 風の色 [児童指導員]奥村 仁美さん

子どもたちの笑顔や日々の成長が、私の原動力です。

児童養護施設 風の色 [児童指導員]奥村 仁美さん

児童養護施設 風の色 [児童指導員]奥村 仁美さん

新卒で風の色に就職し現在2年目、児童指導員として日々子どもたちと一緒に過ごしています。もともと子ども好きで子どもに関わる仕事に就きたいとの思いから、大学で教員免許を取得しました。教育実習に行った際、強く感じたのは「教科書に載っていることだけを教える」のでいいのか?ということでした。例えば、授業についていけない子がいたとしても、学校の先生は授業を進めないといけません。もっとじっくり少人数の子に向き合っていきたい、そんな思いから児童福祉への道へと進みました。今は、年中・小3・小6の3人の子どもを担当しています。一人ひとりをきちんと気にかけてあげることができるのが、自分に向いていると感じています。

スタッフになる前は、施設で暮らす子どもは、もっと心を閉ざしている子が多いのかな?と思っていました。でも実際に働いてみて思うのは、本当に素直な子が多いんです。出勤した私の姿を見て、笑顔で名前を呼びながら近づいて来てくれる姿を見ると、とてもうれしくなります。また、施設で暮らしていると、家庭で普通に経験していることが経験できないのではないかと思っていましたが、クリスマス会や餅つきなど施設全体で楽しむ季節の行事や、個別体験と言って、子どもがやりたいことを担当スタッフと1:1で体験する機会もあります。やりたいと思ったことはできる限り実現して欲しい。そのために私も全力でサポートして、いろいろなことを経験させてあげたいと思っています。

子どもたちの喧嘩の仲裁に入ったり、時にはひどい言葉を投げかけられたりすることもあり、大変だなと感じることもあります。それでも、子どもたちの笑顔が見られることや個々の成長を感じられることは、大きなやりがいに繋がっています。また、自分がやりたいことを起案すれば、積極的に取り上げてもらえる職場の環境にも感謝しています。中には、実現が難しいものもありますが、「やりたい!」と積極的に手を挙げることで、自分の思いが“カタチ”になっていくのは、嬉しいですね。今は、子どもたちと一緒に、施設内で犬を飼いたいと思っています。そのためには、まず植物をきちんと育てられるようにならないといけない。動物にしろ植物にしろ、子どもたちに命の大切さを伝えたいです。

私自身もそうだったように、児童養護施設は実際に中を見てもらわないと分からない部分が多いと感じています。まず、施設で暮らす子どもたちの実情を知って欲しい。施設としても、子どもたちがどんな生活を送っているのか?などをブログを通じて、日常の様子を伝えるように心がけています。また、ボランティアの受け入れにも積極的に取り組んでいます。児童養護の分野への就職を考えている学生さんや、子どもたちへの支援をお考えの方にも、ぜひ子どもたちの日常を見てもらえればと思っています。

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※掲載されている情報は、2019年1月現在の情報となります。

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