2023/10/30
取材第34回-4週目 児童養護施設 宇宙[児童指導員]今野 紗菜さん
日々、自分なりの支援を考える難しさと、子どもの経験を共有できる楽しさを感じています。
大学時代に社会福祉士の資格を取り、今は幼児ユニットの児童指導員として働いています。日中は家事や掃除、幼稚園の準備やお出かけの付き添いなど、子どもの生活援助全般をしています。2023年の4月に就職したばかりで、まだ5か月ほどしか経っていません。だんだん慣れてきたものの、周囲には助けられてばかりです。助言をいただきながら、子どもたちと一緒に成長していきたいと思います。
児童指導員になろうと思った理由は、父親に怒鳴られる幼少期を過ごした経験から。大学の授業で児童養護施設について学んだ際、自分の過去を振り返り、私は父のような大人にはなりたくなかったこと、意味のないただの感情だけで怒鳴られていたのなら、私は子どもたちに意味のある声かけをしたいと思いました。複雑な問題をかかえる子どもの支えにもなりたかったんです。
子どもと接するときは、できる限り気持ちや言葉に寄り添う努力をしています。幼児ユニットでは言葉で表すのが苦手な子もいて、一生懸命に何かを伝えようとする姿を見ると、私もその子が何を伝えようとしているのか、聞く努力をするようにしています。
やりがいを感じるのは、子どもの笑顔を見た時や、子どもたちから「ありがとう」と言ってくれた時。ささいなことでも、感謝の気持ちを伝えてくれると、「この子のためにできたんだな」と心から嬉しくなります。また、子どもたちのいろんな感情に、ふれ合えることもやりがいを感じています。何気ない日常の中で「今日は幼稚園でこんなことをしたんだよ!」と、子どもたちから報告してくれることもあって、楽しいことや経験したこと、学んだことも、子どもたちと一緒に共有できる日々が思い出であり、この仕事をして良かったなと思えます。
ここで生活している子たちは、いずれ退所するため、社会で生きていくための基礎生活を身につけます。ですが、年齢や生い立ち、発達の進度など、一人ひとり違います。
子どもたちの将来を考えながら、個々に合わせた支援をおこなっていくことは難しいのだと実感しています。
まだ仕事を始めたばかりのため先輩や子どもたちに迷惑をかけることも多い毎日ですが、いつか子どもたちや職員の皆様に必要とされる人間になりたいです、信頼関係を築くのは簡単なことではないですし、とても長い時間がかかります。だからこそ、少しずつでいいから何気ない日常生活においてもコミュニケーションを大切にしていきたいと思います。その日々の積み重ねがお互いの信用につながり、いずれは必要とされる人間になれるように頑張りたいです。
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