2024/03/29
取材第35回-3週目 児童養護施設 蒲生会大和荘[児童指導員]大舘 百代さん
子どもには安心して過ごしてほしい。一人ひとりに寄り添ったケアを心がけています。
当施設の児童指導員として、女子寮で暮らす24人の子どもたちの生活・学習を支えています。児童養護施設について知ったのは、心理学を勉強していた大学時代。見学してみると、職員さんが楽しそうに元気よく働いていたのが印象的でした。その施設で私もボランティアとして関わってみると、私も元気がもらえて、楽しい気持ちで一日が終わっていく。そんな毎日が続けばいいなと思い、児童養護施設で働く事を決めました。
当施設で働き始めて22年。年々、子どもたちの様子の変化を実感しています。昔とは違い、今は感情を素直に表せないまま、もやもやした気持ちを抱えてしまう子どもが増えています。表情だけではなかなか感情を読み取れず、日々試行錯誤しながら接しています。児童養護施設という集団の中にいても、子どもは一人ひとり違う存在なので、個々にあわせた対応を心がけています。ここに来たからには、安心して過ごしてほしいですね。
施設を巣立って行った子どもたちの事は、やはり気になります。何度も傷ついた経験の末に、当施設で暮らすようになった子もいるので、ここでの暮らしが嫌だったり、思い出したくなかったりするかもしれません。でも、大人になって訪ねてくれて、昔話をしてくれる子も中にはいます。「あのときは叱られたけれど、今ならその理由が分かる」「叱ってくれた事がうれしかった」と以前を振り返ってくれる言葉が励みになります。当施設の中だけでなく、外での生活を経験して成長したからこその言葉ではないでしょうか。
また、私はボランティアをしたい人への窓口の担当もしています。多くの人に当施設の子どもと関わりたいと思っていただき、とてもありがたいです。児童養護施設が閉ざされたものではなく、なるべく開かれたものにしたいと考えています。多くの人が関わる事で、子どもも成長していけるはずです。より多くの人に児童養護施設や、ここで暮らす子どもについて知ってほしいと考えています。実際に児童養護施設を訪れるのはハードルが高いと感じる方も多いかもしれませんが、関心があれば、お気軽にお電話ください!
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