2024/04/07
取材第36回-1週目 児童養護施設 中日青葉学園[学園長]寺井 陽一さん
学園長となった今も思いやりの心を忘れず、優しい触れ合いや声かけを大切にしています。
当学園は1960年、虚弱児施設としてスタートしました。2003年にわかば館が新設され、現在は児童養護施設と児童心理治療施設を併設した複合型の施設となっています。私は児童指導員として37年前から働き始めましたが、児童福祉の現場での経験を買われ、現在は学園長を務めています。
学園長となった今も、週に1度は遅番勤務をしています。子どもと一緒にお風呂に入ったり、手を繋いで歩いたりして、触れ合う事を大切にしています。虐待や不登校など、傷ついた経験のある子どもも多いので、優しい触れ合いや声かけをとおして、ゆるやかに子どもたちも変わっていってほしいと願っています。指示や命令ではなく、思いやりを持って子どもをサポートしていく事を大切にしています。
学園長になってからは、巣立っていった子どもたちのケアにも力を入れています。毎日のように、退所した子どもと会ってコミュニケーションをとっています。退所してからも、一緒にスーパー銭湯に行く事もあれば、毎週ピアノを弾きに訪れてくれる事もあります。万一、何かあったときには助けを求めてもらいたいです。巣立ってからも、安心して生活を送ってほしいです。当学園で暮らす子どもの事は、自分の子どものように思っています。日々の生活は大変な事ばかりだと思いますが、困ったときに頼ってもらえるのは嬉しいので、いつでも連絡してほしいです。もちろん、退所した後の生活について笑顔で報告してもらえるのも嬉しいです。
当学園はたくさんのボランティアの方に関わっていただいています。理美容や洗濯、行事の引率などさまざまな形のボランティアがあります。ボランティアをとおして、施設を知っていただく事はとても大切です。施設を透明化するため、ボランティアの方に対しても対応は変えません。どのような子が暮らしているのか、職員がどのような対応をするのか、包み隠さず見ていただきたいと考えています。たくさんのボランティアの方に関わっていただく事で、子ども自身もあらゆる方向から吸収し、かけがえのない経験にできているのではないでしょうか。
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