現状レポート

2026/03/10

取材第47回-2週目 児童養護施設 晴光学院[児童指導員]竹島大輝さん

たくさんの子どもと職員のいる環境で、毎日が勉強の連続。今後は働きながら資格取得にも取り組みたいです。

児童養護施設 晴光学院[児童指導員]竹島大輝(たけしまだいき)さん

児童養護施設で働く事は、大学入学前から決めていました。自分自身、中学・高校時代の思春期に人と関わることが苦手で、悩んでいました。しかし学校の先生や同級生との関わりに救われた経験があります。私も、自分より大変な経験をした子どもたちの支えになろうと考え、児童養護施設で働こうと決めました。大学時代には保育所や就労支援事業所等でも実習を経験し、その時にさまざまな障がいを持つ人と関わったことが今の仕事にも活きています。

当施設を就職先に選んだのは、まだ小規模化をしておらず、たくさんの子が暮らす大舎制の施設だったからです。たくさんの子どもをたくさんの職員で支援する環境なら、経験豊富な職員からさまざまな知識や子どもとの関わり方を学べそうだと思いました。今後、小規模化した際にも自信を持って働けそうだと思っています。子どもの環境としては、施設の中に一緒に遊べる子がたくさんいてにぎやかな良さがありますが、一方では一般家庭の子どもたちと遊ぶ機会が少なくなってしまい、コミュニケーションの力が低下してしまうかもしれないとも感じています。

当施設で働き始めて間もない頃、高校2年生の子を担当していました。進路を考える中で、自己肯定感も低く、進学にも就職にも前向きになれない様子でした。一緒に話し合ったり、学校のオープンキャンパスに行ったりして「自分の人生を決めるのはあなただからね」と伝え続けました。その結果、なんとか行きたい大学を見つけてくれたのですが、愛知県からとても遠い場所の大学で、背中を押すべきかどうか悩みました。他の職員とも話し合った結果「当初自分で自分の人生を決めることから目を背けていたその子にとって、今職員がやりたい事を否定すれば今後の人生の負債になってしまうのでは。ちゃんと卒業できたら、彼にとってかけがえのない成功体験になるはずだ」と結論を出し、進学を支援しました。進学してから約1年。大変な事ばかりでも、楽しく大学に通い続けているようで安心しています。

児童養護施設で暮らす子どもたちには、虐待や親との死別などで暗い子が多そうだと感じている人も多いのではないでしょうか。しかし実際に働いてみると子どもは明るくて、楽しく過ごせる場所ではないかと思います。決して暗いイメージの場所とは限らない事を、みなさんにも知っていただきたいです。

私自身は、今後のスキルアップのために、資格取得などをしながら、もっとこの世界で頑張っていきたいと考えています。

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※掲載されている情報は、2026年1月現在の情報となります。

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