現状レポート

2018/09/15

取材第19回-3週目 豊橋平安寮[保育士]横山 七晴さん

優しい子に育って周りの人を幸せにできる存在になってほしい

豊橋平安寮[保育士]横山 七晴さん

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豊橋平安寮には、平成27年に保育士として新卒で就職し、3年目になります。今の担当は女子ユニットで、小学4年生から高校3年生までの7名の女子を担当しています。幼児ユニットに入ることもあり、その際には、小さなうちから積極的にふれあうことで関係性を作るように心がけています。さまざまな年齢の複数の子どもたちと関わることができるのは、私にはとっても魅力です。

児童養護施設に就職したきっかけは、こちらの施設の実習で子どもたちとふれあったことです。実習に参加したとき、初めのうちは何を言っても全然聞いてくれず、時には暴言を吐かれることもありました。でも次第に少しずつ心を開いてくれ、実習が終わる頃には「今度、ユニットで外出があるから、遊びにおいでよ」と誘ってくれ子もいたんです。また、スタッフの方々も学生の私の話を根気よく聞いてくださり、ここでなら子どもたちと一緒に成長できる・気持ちよく働くことができると思い、就職を希望しました。

気づいた時には「保育士になりたい」と言っていたくらい、小さな頃から「保育士」になりたかったのですが、自分の幼稚園の時の先生が友達と先生を取り合うくらい大好きで、その先生みたいになりたいという気持ちが強くなりました。その先生は、とても優しくて一緒にいて楽しく、またそばにいてくれるだけで安心できる先生でした。自分自身が保育士となり、子どもたちのそばにいる今、子どもたちにとってそんな風に思ってもらえる存在になりたいと思っています。
自分自身も優しい人になりたいですが、子どもたちにも優しい人に育ってほしいと思っています。優しい人って周りの人を幸せにできる、だからその人自身も優しく大切にされると思うんです。子どもたちが優しい人に育つにはどうしたらいいのか?まずは、私自身が子どもたちに優しく接することで、子どもたちに「優しくなりたい」と思ってもらえるといいなあと思っています。また、私自身が子どもたちにとって、優しい人・安心して一緒にいられる存在でありたいですね。

昨年、初めて自分が担当した子を卒業生として送り出しました。私自身も親元を離れ、一人暮らしをしていますが、一人暮らしでは自分のことは全部自分でやらないといけません。仕事をしながら、家事をこなし、金銭面や自分の体調管理も一人でやらないといけないのです。だからこそ、これから施設を巣立っていく子たちへの支援として、将来その子が進みたい道を歩んでいけるように、一緒に目標を立てながら、サポートしています。例えば、部屋を借りるにはどれくらいお金がかかるのか?月々の電気代やガス代は?それも学校では教えてくれないことばかりです。社会に出てわからないことに出会った時、何かトラブルがあった時、いつでも相談してもらえる存在でありたいと思っています。卒業生にも時々連絡し、近況を聞くようにしています。子どもたちが社会に出て自立し、その子らしい暮らしが送れるように、これからもサポートしていきたいですね。

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※掲載されている情報は、2018年7月現在の情報となります。

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