現状レポート

2023/06/16

取材第32回-3週目 乳児院 ほだか [保育士]古谷葉月さん

まずは子どもの気持ちに寄り添い、共感すること。成長を見守るのがやりがいです。

乳児院 ほだか [保育士] 古谷葉月さん

当施設の保育士として働き始めて3年目になります。仕事は、子どもが生活をするうえで必要な介助全般です。朝の体調チェックから、起床時の声掛けや食事の準備、着替えなどの介助を行います。勤務体系はシフト制です。その日によって勤務する時間帯が異なり、最初は生活リズムを合わせる事が大変でしたが、徐々に慣れていきました。今では夜勤明けでもゆっくり休めています。
当施設の子どもたちは、3~4人ごとのユニット制で暮らしています。私が担当するのは、くまユニットにいる4人の子どもです。ユニット制だと子どもとの関わりがより密接で、成長や問題にも気づきやすく、コミュニケーションも取りやすいです。

子どもとの関わりでは、気持ちに寄り添い、気持ちを代弁できるよう心がけています。まずは子どもの気持ちに共感することで、安心感や大人との信頼関係が生まれるのではないでしょうか。
小学生の頃から子ども好きで、保育士になりたいと思っていました。大学も保育学科に進学。1度だけ、他の乳児院でも実習をしたのですが、実習前に想像していたよりも明るくて楽しかったのを覚えています。幼稚園や保育園も楽しそうでしたが、私には毎日子どもの成長を見守れて、密接に関わる乳児院のほうが向いていると感じました。

昨年の途中、私が1年目から担当していた子が、児童養護施設ゆうりんへ移行しました。子どもの成長を感じられた感慨深い体験でした。今も同じ敷地内で暮らしているので、見かけると遠くからでも大きな声で呼んでくれるので、とてもうれしいです。
他の施設への引っ越しは、子どもにとっても環境が変わって、感情の浮き沈みが激しいことがあると思います。当施設で暮らした子が同じ敷地内のゆうりんへ移行するのは、子どもへの負担が少ないだけでなく、成長をずっと見守れていい方法ではないでしょうか。

施設では親御さんや里親さんと面会する機会もあります。皆様にとって安心できる存在でいられるよう、コミュニケーションを上手にとれるようになりたいです。まだまだ勉強中ですが、がんばります!今後、イベントや子どもたちのお出かけを通して、地域との新しい関わりを増やして行きたいと思います。これからも温かく見守っていただければ幸いです。

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※掲載されている情報は、2023年4月現在の情報となります。

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