現状レポート

2023/04/30

取材第31回-2週目 児童養護施設 名古屋文化キンダーホルト[児童指導員]太田みなみさんさん

子どもの成長していく姿を見守れる事に、仕事のやりがいを感じます

児童養護施設名古屋文化キンダーホルト [児童指導員] 太田みなみさん

「キンダーホルト」の幼児グループで3年働いたのち、2022年4月から学童グループに配属されました。もともと幼稚園の先生が夢だったのですが、大学時代にキンダーホルトで実習を経験し、家庭的な雰囲気に魅力を感じて児童養護施設で働くことを決めました。大変なことも多かったですが、実習最終日に子どもたちが駅まで見送りに来てくれて号泣しました。この時、子どもたちと日常生活を一緒に過ごす、お姉さんのような存在のほうが向いていると感じたんです。ここで実習し、現状を知っていなかったら児童養護施設に対して悪いイメージがあったと思います。実習を通して、人生が変わりました。

私がやりがいを感じるのは、やはり子どもの成長を感じたとき。ひらがなが書けるようになって手紙をもらったり、目標に向かってがんばる姿を見たりすると、成長を感じます。逆に、悔しい感情は一緒に共有できます。先生として関わるのではなく、児童養護施設で働いているからこそですよね。この1年間は大変なことばかりでしたが、先輩方のサポートもあり、仕事に行きたくないと思ったことは今のところありません。

今は小学1年生と中学1年生、高校3年生の子どもを担当しています。そのうち小学1年生の子は幼児のときから担当していて、やはり思い入れがありますね。高校3年生の子はもうすぐ社会人として自立し、卒園します。キンダーホルトでは卒園後も、SNSでのやりとりや訪問などでアフターケアを行っています。これからは人と人との関わりになるので、妹みたいな存在になるのではないでしょうか。

2023年の目標はたくさんあるので、子どもたちと一緒に「やりたいことリスト」を作りました。例えば、パンダが好きな子にパンダを見せてあげたい、みんなでピクニックに行きたい、一緒にもっと遊びたい。そんな感じで、子どもたちと叶えたい目標が私にもたくさんあります。児童養護施設に良くないイメージを持っている人は多いかもしれませんが、そんなに悪い環境じゃないと思うんです。キンダーホルトの子どもたちは支え合って暮らしていて、地域の学校にも元気に通っています。児童養護施設にいる子どもたちも元気よく生活していることを、もっと知ってほしいです。

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※掲載されている情報は、2023年3月現在の情報となります。

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