現状レポート

2023/10/16

取材第34回-2週目 児童福祉施設 宇宙[主任保育士]西村利香さん

この先10年、20年と働き続けたい!子育てや理学療法士の経験も役に立っています。

児童福祉施設 宇宙[主任保育士]西村 利香(にしむらりか)さん


当施設で働き始め、ちょうど7年が経ちました。4年半ほど、未就学児の暮らす幼児ユニットで働き、今は小学生以降の子どもが暮らす女子ユニットに配属されています。主任保育士としては、若い保育士の悩みや相談を聞いたり、育成として指導にあたったりをしています。女子ユニットの中では小学2年生と中学2年生の子どもを担当。どの子どもにも平等であることを意識しつつも、それぞれに必要な支援や声かけを考えて一緒に生活しています。

以前は、理学療法士として病院で働いていました。児童養護施設に興味を持ったのは、自殺未遂をしてしまった女の子を担当した時のこと。親から虐待を受けていた子で、暴れたり、わがままを言ったりして大変な状況でしたが、虐待されていなかった年の離れた妹には優しく接しているのを見ました。なぜ妹を恨むのではなく優しく接する事ができるのかとても気になりました。そして、その子は退院して、家族のもとへ戻るのではなく児童養護施設に入りました。その時はじめて、児童養護施設の存在を知りました。それまで全く知らなかった児童養護の世界に関心を持ったのとともに、悲しい思いをする子どもたちを減らしたいという気持ちで児童養護施設への転職を決め、保育士の資格を取り、こちらで働く事になりました。現在でも理学療法士としての経験は、子どものケガや病気の対応に役立っています。

これまでさまざまな出来事がありましたが、特に嬉しかったのは「帰らないで~」「私のお母さんだったらいいのに」などと子どもたちから言ってもらえるようになったこと。実際、母親にはなれなくても、そう思ってもらえるのはとても嬉しいです。当施設は若い職員が多い施設です。若い職員にも、なるべく長く働き続けてほしいと思っています。風通しのよい環境で職員が楽しく働ければ、子どもたちも楽しく過ごせると思います。職員が自分自身の力や得意なことを発揮できるような環境にしたいです。私自身も10年、いや20年後も児童養護施設で働き続けていたいです!

まだ、児童養護施設があることを知らない人もいるかもしれません。まずは、様々な理由で児童養護施設で暮らす子どもたちもいるということをもっと多くの人に知っていただきたいです。少し話しかけていただくだけでも、私たちにとっては大きな支援です。より多くの人に施設の存在を知っていただけるよう、少し閉鎖的に感じる部分は少しずつ変えてゆけたらいいですね。

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※掲載されている情報は、2023年9月現在の情報となります。

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