現状レポート

2024/08/15

取材第39回-3週目 自立援助ホーム バードハウス[パート]高木志津さん

家庭にいる時と同じような感覚で働けています。子どもからの「おいしい」の言葉が何より嬉しいです!

自立援助ホーム バードハウス[パート]高木志津さん(たかぎしずさん)

30年以上専業主婦をしていましたが、現在はパートとして週に2回、子どもの食事をつくっています。冷蔵庫にある食材を見て献立を決め、足りないものがあれば職員さんに買ってきてもらいます。ネットで調べて参考にすることもあります。

当ホームを知ったきっかけは、私自身ホーム長が理学療法士として働いていた頃の患者だったからです。ある日、SNSで自立支援ホームの運営をひとりで始めたという投稿を見て、連絡を取り、不要になった家具を寄付したり食事を差し入れたりしていました。差し入れの食事を子どもが喜んで食べていると聞くと嬉しかったです。

ずっと「週に1回、月に1回でいいからホームに来て、料理をしてほしい」と言われていましたが、私に務まるのか自信がなく断っていました。当時の私は、児童養護施設で暮らす子どもとのコミュニケーションに不安がありました。でも実際に働いてみると、イメージは変わりました。私も息子2人を育て、息子の友達がたくさん泊まりに来ることも多かったからか、今では家庭にいるような感覚で働けています。料理しながら「何が食べたい?」「今日は何をして過ごすの?」とたわいもない会話をするのが楽しいです。嬉しいのは、やはり子どもが「おいしい」と言ってくれる事。なるべく子どものリクエストに応えて、食事をつくりたいと思います。

働き始めて半年の間で、2人の子どもの退所を見送りました。退所の2~3週間前に知らされたときは、想像以上にあっけなく感じました。2人とも人なつっこい子でした。たわいもない会話をしていただけでも、こんなに寂しいのかと驚きました。私の作った食事を食べてくれて、コミュニケーションもきちんととれていたからだと思います。

初めは当施設で働くにあたり、知識や経験がない私に務まるのか不安でした。実際は、子どもに話しかければきちんと答えが返ってくるし、注意したときも受け止めてくれます。仕事も家庭で食事を作っている感覚で、楽しいです。食事の献立も明確なルールはなく、子どものリクエストを聞きながら自由に考えられます。環境や雰囲気がとても良いホームです!

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※掲載されている情報は、2024年5月現在の情報となります。

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