現状レポート

2024/07/08

取材第38回-2週目 児童養護施設 クローバーライト [児童指導員]伊佐治 知宏さん

障害者施設での勤務を経て、児童指導員に。子どもの成長を現場で直に感じられるのが嬉しいです。

児童養護施設 クローバーライト [児童指導員]伊佐治 知宏さん(いさじ ともひろさん)


現在は、分園型の小規模グループケア、山方ゆう愛で小学4年生から中学2年生までの子ども6人を担当しています。普段の仕事内容はおもに、子どもの衣食住のサポートです。身の回りのケアに加えて心のケアも行ない、居心地のよい環境づくりを心がけています。

私の兄は、以前児童養護施設で働いていました。高校時代、兄が働いていた施設にいた子どもと同級生だった事があります。その際に話を聞き、児童側と職員側の視点で児童養護施設の様子を知りました。大学では情報処理を学んでいましたが、自分には向いていないと思い、卒業後は障害者施設で4年ほど働いていました。児童養護施設で働きたい気持ちをずっと持っていましたが、資格がなかったため、働きながら社会福祉士の資格を取得。大変でしたが、それまで資格のない状態で福祉の仕事をしていたため、本格的に学べたのはよい経験になったと思います。資格を取得後、クローバーライトで働き始めてから3年目になりました。

施設は中部国際空港に近い場所にあります。空港の職員さんが子どもたちの喜ぶ企画を考えてくれたり、地域の方と野球をしたり、行事に招待してもらったりして、地元からの支援を日々感じています。支援に対して子どもたちもいつも喜んでいて、感謝をしています。本当にありがたいです。

参観日や外出に同行した際、地域の子どもから「この人、お父さん?」と聞かれると、いつも戸惑い、もやもやとした気持ちになります。私が「施設の職員だよ」と答えるのも違う気がするし、子ども達の気持ちを考えるとどのように答えればよいか常に自問自答をしていますが、答えが出ていません。

当施設は4つの小規模グループケアのため、一人ひとりへのサポートがしやすい環境が魅力です。今後も子どもの過ごしやすい環境を考えて改善を続けたいです。私自身、子どもたちが苦手なことよりも得意なことをがんばれるようサポートしたいと考えています。苦手は誰にでもあるもの。子どもたちの得意な部分を伸ばして、他の誰かの苦手をカバーしたり、または苦手をカバーしてもらったりできる環境を作りたいです。

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※掲載されている情報は、2024年5月現在の情報となります。

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